その時の定番メニューは、なんといっても「かき揚げそば」。
かき揚げとそばの絶妙なマッチングがとてもすばらしい。
しかし、そのそば屋では毎日何らかしらの無料サービスをしている。
たとえば、卵やチクワなどを無料でトッピングしてくれる。
ワシは、かき揚げとそばの絶妙なマッチングを邪魔されたくないので、
「今日、卵サービスですけど」という、おばちゃんの誘いにも
「いや、今日はいいです」とクールに断っていた。
しかし、最近、おばちゃんが僕の顔を覚えたらしく、
トッピングを断ると「じゃあ、これおまけね」と、なんと「山菜そば」の具を追加してくれる。
山菜の甘さとかき揚げとしょっぱさが、お互いのいいところを打ち消して、まったくおいしくなくなるのである。
なので、いつも泣きそうになりながら、山菜だけ先に食べて、その後、かき揚げそばを食べている。
しかしワシも何か対策をたてなくては。考えられる対策は
①山菜を残す（おばちゃんに「なんでおまけしたのに残すんだ」と怒られそう）。
②山菜をことわる（しかし、トッピングを断った後に速攻で山菜をのせられるので、断るタイミングが難しい）
③いっそ「山菜そば」を頼む（でも無料トッピングを断った後に、おまけでかき揚げをのせられそう）
いろいろ考えたが、最近は無料トッピングをそのままもらって、頑張って食べている。
でも、この前、トッピングの卵をもらったのに、
「これおまけね」
と、おばちゃんが山菜をのせてくれた。
でも、この前、トッピングの卵をもらったのに、
「これおまけね」
と、おばちゃんが山菜をのせてくれた。
